展覧会

開催中
「自分が自分であるだけでいい場所:A Place to Just Be Yourself」
ノナカ・ヒル京都

Nonaka-Hill京都は、やまなみ工房と写真家・川内倫子による展覧会「自分が自分であるだけでいい場所」を開催いたします。本展では、やまなみ工房でのものづくりに取り組む人々の表現と、川内倫子による映像作品を紹介します。展覧会タイトルは、川内がコロナ禍の3年間にわたり、やまなみ工房を舞台に制作した作品集に収録されたエッセイから引用されています。
やまなみ工房は、1986年に滋賀県甲賀市で開設されました。1990年には、それまで行ってきた下請け中心の生産活動から、「個性豊かに、自分らしく生きること」を目的とし、ひとりひとりの思いやペースに寄り添った多様な表現活動へと転換しました。これまで入所を希望された方をお断りしたことはなく、開設当初3名だった利用者は現在90名となっています。現在は、障害多機能型事業所として、27名のスタッフとともに、この場所の理念に基づいた活動を行っています。近年、やまなみ工房は、表現活動を行う障害者施設として国内外から注目を集め、海外からのスタジオビジットも連日のように訪れています。
ここで活動する人々は、主に知的、精神、身体にさまざまな障害を持ち、その状態や特性は実に多様です。時間の使い方、落ち着く空間、できること・できないこと、したいこと・したくないこと──そのすべてが一人ひとり異なります。彼らは他者と比較したり競争したりすることなく、自分自身に満足しながら、誰にも歪められることのない固有の世界を築き、表現しています。
しかし多くの場合、彼ら自身は、その日々の行為や表現が「アート」であるかどうかに関心を示しません。社会的な評価や賞賛を目的とすることはほとんどありません。完成した作品そのものよりも、創り出すための時間や行為、そして日々の積み重ねが重要であり、自分の世界を自分の力で築くために、自然と表現が生まれているように見受けられます。
彼ら自身が、すでにかけがえのない価値ある存在であること。絶え間なく変容する社会の中で、自分自身に忠実であることの大切さ、そして、ありのままであることそのものがユニークであり、尊重されるべきであることを、私たちは彼らから学び続けています。そのことに、心からの感謝を捧げたいと、やまなみ工房施設長の山下完和は話します。
展覧会情報
期間:2026年1月17日~2026年2月28日
会場:ノナカ・ヒル京都
住所:〒605‐0088 京都府京都市東山区新門前通西野町201‐4
休館日:日曜日、月曜日、祝日
開館時間:11:00~18:00
観覧料:無料
やまなみ工房出展者/井上優/小川翔陽/加賀谷圭太/鎌江一美/川中琴樹/久保田唯/關文滋/TAKATO/中川ももこ/宮下幸士/森雅樹/山根孝文/吉川秀昭
